昔、料理をやっていた先輩に「万能スープ」の作り方を教わりました。
鶏を煮出しただけの、シンプルなスープです。ずっと作ってみたかったのですが、
そのまま飲んだら、思ったより物足りませんでした。
でもそこから、2品に化けました。その記録です。

「これがあれば何でもできる」と言われたスープ

教わったのは、店をやっている先輩からです。鶏を煮出すだけで、いろんな料理のベースになると言われました。

ただ、教わったのがだいぶ前で、正直うろ覚えでした。結局ネットで調べながら作ることになりました。

本来は手羽先を使うらしいのですが、思いつきで始めたので、家にあったモモ肉4枚で代用しています。

鍋に入れた生の鶏もも肉
📷 まず水から煮ます。お湯からではなく、水から。

下ごしらえが大事らしい

一度茹でこぼして、鶏肉を水で洗います。アクを落とすためです。この工程がスープの澄み具合を左右するらしく、調べた限りではどこも「ここが大事」と書いてありました。

茹でた鶏肉を一口大に切っているところ
📷 茹でた鶏を一口大に切ります。
電気圧力鍋にネギの青いところを入れる
📷 鶏とネギの青いところを、電気圧力鍋へ。

💡 ネギの青いところは捨てない

普段なら捨ててしまう部分ですが、こういうときに使えます。臭みを取ってくれるので、鶏を煮るときには入れたほうがいいようです。

あとは電気圧力鍋に任せて15分。塩をひとつまみ入れて、できあがりです。

できあがった鶏の万能スープ
📷 できあがり。見た目はきれいに澄んでいます。

正直、ちょっと物足りなかった

飲んでみました。鶏の旨味は、たしかにしっかり出ています。

ただ思ったよりさっぱりしていて、そのまま飲むには少し物足りませんでした。これはこれで美味しいのですが、「これがあれば何でもできる」と言われたときに想像していた味とは、少し違いました。

手羽先ではなくモモ肉を使ったせいもあると思います。次は手羽先で試すつもりです。

とはいえ、鍋にはたっぷり残っています。だったら、そのまま飲むんじゃなくて、何かに使えばいいんじゃないか。そう考え直しました。

一品目:コーンスープ

子どもがコーンスープを飲みたいと言ったので、まずはこれにしました。

やることは単純です。コーンの缶詰を1つ、ミキサーにかけるだけ。

コーンをミキサーにかけているところ
📷 コーン缶をミキサーへ。粒が残らないくらいまで回します。

それを鶏のスープと合わせて、温めれば完成です。牛乳もコンソメも入れていません。

できあがったコーンスープ
📷 合わせて温めるだけ。あっという間にできます。

これが、そのまま飲んだときより明らかに良くなりました。コーンの甘みと鶏のだしが、お互いを引き立てている感じです。子どもは黙って飲んでいました。うちの場合、これがいちばん分かりやすい反応です。

💡 大人向けにはコショウを足す

子どもにはそのままで十分ですが、大人が飲むなら黒コショウをひと振りすると締まります。市販の粉末タイプとは別物になります。

二品目:チキンカレー

スープはまだ残っていました。次はカレーにします。

具は、家にあったものだけです。買い足しはしていません。

玉ねぎ、じゃがいも、ピーマン、トマト、バーモントカレーの箱
📷 玉ねぎ・じゃがいも・ピーマン・トマト。それとバーモントカレー。

カレーにピーマンを入れるのは初めてでした。合うのか半信半疑でしたが、結果は問題なしです。トマトを入れたのも、酸味が出ていいだろうという思いつきでした。

水は足しません

切った野菜を、そのままスープの鍋に入れていきます。

切ったトマトを電気圧力鍋に入れているところ
📷 切ったものを、スープにそのまま入れていきます。

ここがポイントでした。水を一滴も足していません。スープの水分だけで煮ます。

普通のカレーなら水を入れるところですが、もともとが鶏を煮出したスープなので、わざわざ薄める理由がありません。

ただし、言い方には注意が必要です。「水を一切使っていないカレー」ではありません。スープそのものが水から煮出したものですから。正しくは「カレーを作る工程で水を足していない」です。

電気圧力鍋の表示。圧力調理12分
📷 圧力調理12分。あとは待つだけです。

ルウは甘口を2箱

ハウス バーモントカレー 甘口の箱
📷 バーモントカレーの甘口。子どもに合わせました。

甘口です。子どもが食べるので、辛口という選択肢は最初からありませんでした。

作る前は「甘口だと自分には物足りないかも」と思っていました。これが、いい方向に外れました。

💡 だしが効いていれば、甘口でも物足りなくならない

甘口カレーが物足りなく感じるのは、辛さが足りないからというより「味の芯」が薄いからだと思います。鶏のだしがしっかり出ていれば、辛くなくても十分に満足できる味になります。

できあがったチキンカレー
📷 ルウを入れて混ぜたら、いつものカレーの色になりました。

おかわりされました

食卓に出したのは、作った2日後です。カレーは寝かせたほうがなじむと言いますが、狙ったというより、食べるタイミングがそうなっただけでした。

できたカレーを器によそっているところ
📷 器によそいます。この時点でだしの匂いがしていました。

食べてみると、いつものカレーとは少し違いました。うまく言えないのですが、味の下のほうに芯がある感じです。ルウの味だけで立っていない。

そして、おかわりされました。皿が空になったあと、もう一回よそいに行っていました。最後は完食です。作った側としては、これがいちばんうれしいところです。

スープは、そのまま飲むより「ベース」にしたほうがいい

2品作ってみて、はっきり分かったことがあります。

このスープは、単体で完成させるものではなく、次の料理の土台にするものでした。そのまま飲むと物足りないのは当たり前で、そういう作り方をしていないんです。

先輩が「これがあれば何でもできる」と言っていた意味が、ようやく分かった気がしました。「これだけで美味しい」ではなく「これがあれば何でも作れる」だったわけです。

💡 多めに作って取っておくと、翌日が楽になる

スープさえあれば、コーンスープは缶詰1つで、カレーはルウを入れるだけで作れます。休みの日にまとめて作っておくと、次の日の献立を考える手間がかなり減ります。

動画でも見られます

作るところから食べるところまで、2本に分けて撮ってあります。

1本目・万能スープとコーンスープ

2本目・チキンカレー(圧力鍋を待っている12分のあいだに、半年前にタバコをやめた話をしています)

📋 今回のまとめ

おわりに

最初に飲んだときは「ちょっと物足りないな」で終わっていました。あのまま「失敗だった」と片づけていたら、この2品は生まれていません。

素材が悪かったんじゃなくて、使い方が合っていなかっただけだったんだと思います。

うちは庭でバーベキューをやることもあって、肉を扱う機会はそれなりにあります。ただ、煮出してスープを取るというのは、これまでやったことがありませんでした。ひとつ引き出しが増えた感じです。

ちなみに休みの日の食べ物といえば、以前家族が起きる前に激辛パスタを食べた話も書いています。あちらは完全に失敗の記録です。

次は手羽先で、もう一度スープから作ってみます。