もう誰も使わない、昭和の遺物。
「壁紙を貼る前に、これを何とかしないと……」
DIY初心者にとって、配線が絡む作業はちょっとだけ怖い。でも、やってみたら意外とシンプルだった。今回はその撤去から、穴をふさいで壁をきれいにするまでの一部始終をお伝えします。
まず、これが「問題の壁」です
※壁の中の構造は壁の断熱DIYのときに把握済みでした。
子ども部屋にしようと決めた部屋。壁を見渡すと、最初からむき出しのままNTTのモジュラージャックが取り付けられていました。壁紙もなく、そのまま放置された状態です。
NTTのモジュラージャック(型番:MJ-2WC)。固定電話の差込口です。今の時代、子ども部屋に固定電話の配線はいりません。壁紙を貼る前に、このまま残しておくわけにもいかないので撤去することにしました。
電気配線が絡む作業は、必ず通電していないことを確認してから行いましょう。今回の電話線は電力線ではないため比較的安全ですが、念のためブレーカーを落とした状態で確認しました。不安な場合は電気工事士に相談することをおすすめします。
作業の流れ:4ステップで完了
モジュラージャックを外す
プレートをドライバーで外すと、中から配線が出てきました。電話線は細い線で、通電していないことを確認済み。ただし念のため、ビニールテープで各線の先端を絶縁処理しました。
「もし万が一のことがあっても、火事にならないように」という保険です。ここは慎重にやって損はありません。
配線を壁の中に押し込む
電話線は壁の中を通っているので、使わない部分は壁の中に押し込んでしまいます。ビニールテープで固定した先端ごと、ボックスの中に収めました。
断熱材を詰めて、網テープを貼る
配線を押し込んだあと、空洞になった穴に余っていた断熱材(スタイロフォーム)の端材を詰めました。隙間があると断熱効果が落ちますし、パテが落ち込んでしまうので。
その上から、石膏ボード補修用の網テープ(ファイバーテープ)を貼ります。これが後でパテを塗るときの下地になります。網テープがないとパテがひび割れやすいので、この手順は省略しないほうがいいです。
パテを塗って平らにする
最後にパテを塗ります。ここで私がこだわったのが「ひび割れしにくいパテを使う」という点。
窓際や角の部分は、温度変化で壁が動きやすいのでひび割れが起きやすい。ホームセンターの店員さんに相談して、ひび割れしにくいタイプのパテを選びました。
盛板(SK11のプラスチック盛板)があると格段に作業しやすくなります。パテを適量取って、ヘラで伸ばす。この組み合わせで安価に揃えられます。一度に厚塗りしすぎると乾燥時にひび割れるので、薄く2〜3回に分けて塗るのがポイントです。
サウンドペーパーで表面を平らにする
パテが完全に乾いたら、サウンドペーパー(紙やすり)で表面を削って平らにします。パテを塗っただけだとどうしても凹凸が残ってしまいます。この凹凸をそのままにして壁紙を貼ると、貼り上がりに影響が出てしまいます。
サウンドペーパーで軽くこするだけで、表面がなめらかになります。壁紙をきれいに貼るための大事な一手間です。この作業があるかないかで仕上がりが全然違います。
力を入れすぎず、円を描くように軽くこするのがポイント。削りすぎてパテが薄くなりすぎないよう注意しましょう。削った粉はしっかり拭き取ってから壁紙貼りに進んでください。
今回使った道具・材料まとめ
🛠 実際に使ったもの(全部Amazonで買えます)
やってみてわかったこと
巾木外しの詳しい手順は巾木の外し方で解説しています。
「配線が出てきたらどうしよう」と少し身構えていましたが、電話線は電力線ではないのでそこまで怖くありませんでした。大事なのは「通電していないかを確認する」「念のため絶縁テープで処理する」の2点だけ。
穴をふさぐ作業は、網テープ+パテの組み合わせが鉄板です。DIY初心者の私でも、これで十分きれいに仕上がりました。壁紙を貼れば全くわからなくなります。
それよりも、今回「ひび割れしにくいパテを使う」という選択が正解だったと感じています。窓際は温度変化で動きやすい場所。安いパテで済ませてあとでひび割れが出たら、また塗り直しになってしまいます。最初からいいものを使うのが結果的にコスパが高い、というのが今回の学びでした。
📋 今回のまとめ
- 古い電話配線は通電確認後にビニールテープで絶縁して壁の中に収める
- 穴には断熱材の端材を詰めて、網テープで補強してからパテを塗る
- 窓際・角はひび割れしやすいのでひび割れしにくいタイプのパテを選ぶのがおすすめ
- パテは薄く2〜3回に分けて塗ると仕上がりがきれい
- 盛板とヘラはセットで用意しておくと作業効率が上がる
この部屋、少しずつですが確実に変わってきています。昭和の遺物がひとつ消えて、壁はフラットになりました。次はいよいよ古い巾木を外す作業に入ります。
補修した壁の仕上げには、壁紙を上から貼るDIYの経験が役立ちました。
〜番外編〜古い巾木を外す
モジュラージャックの補修作業と並行して、部屋の巾木も外していきました。巾木とは壁の一番下、床との境目に貼られている細長い板のこと。古い家だと接着剤でがっちり固定されていることが多く、これがなかなかの手強さでした。
使ったのはスクレーパーと剪定ばさみ。スクレーパーで巾木と壁の隙間をこじ開け、少しずつ浮かせていきます。無理に引っ張ると壁の石膏ボードごとはがれてしまうので、ゆっくり少しずつが鉄則です。
一か所だけ集中して引っ張らず、巾木全体を少しずつ均等に浮かせていくのがポイント。急ぐと壁を傷める原因になります。古い接着剤が残った場合はスクレーパーで削り取りましょう。
今回は撤去だけ。地味な作業ですが、古い巾木をきれいに外しておくことで、次の壁紙貼りの下地がすっきりします。次回もこの続きをお伝えします。