床の上に、サントリー「トリス」の4Lペットボトルが立っています。その頭には、白いポンプ。
Amazonで、ついでに買いました。お酒の定量ディスペンサー、その名も「人押し君(ひとおしくん)」。
ただし、使っているところの写真は1枚もありません。なので、人押し君の数字はぜんぶ「袋調べ」です。ついでに買ったはずのポンプが、なぜか主役になってしまった記録をどうぞ。

トリス4L、進化した

まずは完成形から。トリスの4Lペットボトルに、ポンプを付けました。

木目の床に立つ、サントリー「トリス」の4Lペットボトル。キャップのかわりに白いポンプが付いていて、ボトルの中にポンプから下りたチューブが透けて見える。ラベルにはグラスを持ったおじさんの絵と大きな「4」。右はしにオレンジ色のネット袋
📷 トリス4L、進化した。キャップのかわりに、白いポンプが立っています。

ショートのテロップでは「トリス4L、進化した」と言い切りました。(進化したのはボトルではなく、頭に乗ったポンプのほうです)

ボトルの中には、ポンプから下りたチューブが透けて見えています。ラベルの右はしには、大きな「4」。ふつうの2Lペットボトルなら、2本分です。

4L、重たいのよ

テロップでも、正直に言いました。「4L、重たいのよ」。

木目の床に、ポンプの入った袋と、トリスの4Lペットボトルが並んでいる。袋にはオレンジ色の「人押し君」の文字とイラスト、ボトルのラベルには「トリス SUNTORY WHISKY」とグラスを持ったおじさんの絵
📷 袋とトリス4Lを並べたところ。この時点では、まだトリスのほうが主役の顔をしています。

4Lもあると、ポンプが無ければ、注ぐにはボトルごと持ち上げるしかありません。(ペットボトルというより、もはやダンベル)

そこで、袋のこの一文です。「重たいボトルは置いたまま ワンプッシュ!」

(袋が、こっちの気持ちを先回りして書いてくれとる)

その名も「人押し君」

床に置いたポンプの袋の表。オレンジ色の大きな文字で「人押し君」、ふりがな「ひとおしくん」と®マーク。その下に「お酒の定量ディスペンサー」「大容量国産ペットボトル対応 4.0ℓ 2.7ℓ」。大きな手がポンプを押すイラストと、グラスを持って笑う男の人のイラスト
📷 袋の表。名前のオレンジ色が、だいぶ主張してきます。

袋のいちばん上に、オレンジ色ででかでかと「人押し君」。その下に、ふりがなで「ひとおしくん」。名前の横には®マークまで付いています。(ちゃんと登録された名前やった)

「ひと押し」だから「人押し君」……たぶん、そういうことだと思います。(漢字にすると、ちょっと人を押しそうでこわい)

肩書きは「お酒の定量ディスペンサー」。決まった量を出す道具、ということです。袋には、ほかにもこんな言葉が並んでいます。

「大容量国産ペットボトル対応 4.0ℓ 2.7ℓ」
「家飲みにラクラク!」
「お店での大量注文もスピーディー!」

お店での大量注文……。写真のとおり、ここはお店ではなく床です。(スピーディーさを求められる場面は、たぶん来ません)

袋のイラストでは、大きな手がポンプを押していて、その横で、グラスを持った男の人が歯を全部見せて笑っています。(この人が人押し君なのか、押されとる側なのか。袋には書いてありません)

ワンプッシュで約30cc(袋調べ)

袋の表のアップ。オレンジ色の丸の中に白い文字で「ポンプヘッドを引き上げてワンプッシュ!約30ccが簡単に注げます。」。上に「重たいボトルは置いたまま ワンプッシュ!」、右にグラスを持って笑う男の人のイラスト
📷 オレンジの丸に「約30cc」。30ccという数字は、ここから来ています。

袋の左下の、オレンジの丸。ここに大事なことが書いてあります。

「ポンプヘッドを引き上げてワンプッシュ!約30ccが簡単に注げます。」

袋の裏の使い方にも、ノズルを上まで引き上げてから下まで押し下げると「一度に約30ccが出て来ます」とあります。表と裏で、言うことがちゃんとそろっとる。(えらい)

ショートのテロップでは「ワンプッシュ 約30cc(袋調べ)」と書きました。わざわざ「袋調べ」と付けたのは、僕が量ったわけではないからです。量っていないものは、量っていないと書く。調査報告の基本です。(肝臓の巨人の調査報告のころから、ここだけはぶれていません)

チューブ2本入りで、2.7Lにも対応(袋より)

袋によると、中には付け替えられるチューブが2本入っています。袋の文言は「容量に合わせて付け替えられる対応チューブ2本入!」。4.0Lのボトルだけでなく、2.7Lのボトルにも対応だそうです。

ショートのテロップでも「チューブ2本入り 2.7Lにも対応(袋より)」。こっちは「袋より」。(袋調べに、袋より。この回のテロップ、袋に頼りきり)

袋の裏の「『人押し君』の使い方」。青い文字の説明が並び、右にポンプを取り付けるときの図。ノズル、カラー、コンテナーキャップの名前と、「TEバンド(いたずら防止バンド)を取り外して下さい」の説明。下に「使用上の注意」の文が続く
📷 袋の裏の「使い方」。字がびっしり。(でも、読むとかなり親切)

裏の使い方には、図つきで取り付け方が書いてあります。ペットボトルの口に差し込んで、コンテナーキャップで固定する仕組みです。

その途中で、「TEバンド(いたずら防止バンド)を取り外して下さい」という一文が出てきます。TEバンドとは、袋によると「ペットボトルの蓋を開けた時にペットボトル側に残るリング」のこと。

(あの輪っか、名前があったんか)

袋の裏いわく「保存用ではございません」

使い方の下には、注意書きもずらっと並んでいます。その中で、いちばん大事そうなのがこれです。

⚠ 袋の裏の注意書きより
「本品は保存用ではございません。使用後は取り外し洗浄して別に保管してください。」
付けたまま長く置いておくと、中身の風味が損なわれるおそれがある、とも書いてあります。使う前にも、水かぬるま湯で洗うように(洗剤は使わない)とのことです。

つまり人押し君は、付けっぱなしで飾っておく道具ではなく、使い終わったら外して洗う道具でした。(いちばん上の完成形の写真、堂々と付いとるけど)

ポンプのほうから「付けっぱなしはやめとき」と言ってくれる。正直なポンプです。

Amazonで、ついでに買った

このポンプは、Amazonで「ついでに」買いました。テロップでも「Amazonで ついでに買った」。

あくまで、ついで。本命の買い物は、別にあったはずです。(その本命が何だったかは、この記事には一切出てきません)

🥃
人押し君(ひとおしくん)お酒の定量ディスペンサー
4.0L・2.7Lの国産ペットボトル対応・チューブ2本入り(袋より)

Amazonで探すと、名前のよく似た「一押くん(いちおしくん)」という別の商品も出てきます。今回の僕のは「人」のほう。(一と人。一画ちがいで、別の商品)

値段は、ここには書きません。(値段は、僕も分からん)

ついでの方が、主役

トリスの4Lペットボトルの口に付いた、白いポンプの頭のアップ。丸い頭から左へ注ぎ口がのびている。下にボトルの口と、中へ下りていくチューブ
📷 主役の顔。ポンプの頭のアップです。(白くてツヤツヤ)

ショートの最後のテロップは、これでした。「ついでの方が、主役」。

本当なら、主役はトリスのはずです。なにしろトリスは、ポンプなんかより、ずっと先輩です。

💡 豆知識① トリスは1946年生まれ

トリスは、戦後まもない1946年に発売されたウイスキーです。モノが足りない時代に「安くてもしっかりした品質のお酒を飲んでもらいたい」という想いで生まれたそうです(サントリー「トリスの歴史」より)。

戦後まもなくから続く、大先輩。(人押し君、新入りにもほどがある)

しかもラベルにも、昔からの主役がいます。グラスを持った、あのおじさんです。

💡 豆知識② ラベルのおじさんは「アンクルトリス」

ラベルのおじさんは「アンクルトリス」といって、1958年に生まれたキャラクターです。顔や体を描いたのは、当時サントリー(そのころの社名は寿屋)の宣伝部にいた柳原良平さんだそうです。最初に新聞広告に出たころは6頭身のスマートな体型で、テレビCMでは2頭身半に生まれ変わったそうです(サントリー「アンクルトリスとは」より)。

写真のラベルでも、アンクルトリスはしっかりグラスを持っています。袋のイラストの男の人もグラス、ラベルのおじさんもグラス。(このボトルのまわり、グラス持っとる人しかおらん)

ついでに、もうひとつ。トリスには、こんな昔話もありました。

💡 豆知識③ 「トリスを飲んでハワイへ行こう」

1961年には「トリスを飲んでハワイへ行こう」というキャンペーンがありました。海外旅行がまだ身近じゃなかった時代に、海の向こうへの夢をふくらませたと言われています(サントリー「90th Anniversary HISTORY」より)。

1961年の夢は、ハワイ。2026年の僕の手元には、ポンプ。(夢のサイズが、だいぶ手元に寄ってきた)

それでも、撮った写真は4枚とも、ポンプか袋が写っています。トリスだけの写真は、0枚。1958年から主役を張っとるアンクルトリスをさしおいて、まさかの主役交代です。(先輩、すみません)

ショートでも出しました

この回は、写真4枚だけで作った35秒ほどのショートにもなっています。テロップは、この記事の見出しとだいたい同じです。(記事のほうが、ちょっとしゃべりすぎ)

▶ YouTubeショートで見る / ▶ インスタのリールで見る

📋 今回のまとめ(ほぼ袋調べ)

おわりに:主役交代の理由

トリスの4Lに、ポンプを付けた。やったことは、ほんとうにそれだけです。

それなのに、名前は「人押し君」で、®マーク付きで、ワンプッシュで約30ccで、チューブは2本入りで、使い終わったら外して洗う。調べれば調べるほど、ついでのほうが話のネタで勝っていきました。(主役交代の理由、だいたいこれ)

ひと押しが軽くなっても、肝臓に替えはありません。そのあたりは机に出た中ジョッキを調べた「肝臓の巨人」の回に、まじめに書いてあります。(押しすぎ注意)

晩酌まわりの記録は、ほかにも半額カルビを焼き鳥グリルで焼いた日や半額のふぐ一夜干しを焼いた日があります。ほかの日の記録は田舎マンの日常。の一覧からどうぞ。

🛠 今回の道具

🥃
人押し君(ひとおしくん)お酒の定量ディスペンサー
ワンプッシュ約30cc・4.0L/2.7Lの国産ペットボトル対応(袋より)

※ 値段や在庫は変わるので、Amazonのページで確かめてください。名前の似た「一押くん(いちおしくん)」は別の商品です。

参考にしたページ

トリスの豆知識は、次のページを読んで書きました。人押し君のことは、袋の表と裏に書いてある文をそのまま使っています。

トリスの発売年(1946年)
サントリー「トリスの歴史」
https://www.suntory.co.jp/whisky/torys/history/

アンクルトリス(1958年・柳原良平さん・6頭身から2頭身半へ)
サントリー「アンクルトリスとは」
https://www.suntory.co.jp/whisky/torys/uncle/

「トリスを飲んでハワイへ行こう」キャンペーン(1961年)
サントリー「90th Anniversary HISTORY」
https://www.suntory.co.jp/whisky/history/index.html