たまたま寄ったスーパーで、国産牛のシャトーブリアンが半額になっていました。97gで、1,550円が775円です。
名前は知っていても、食べたことはない肉。半額なら、これは買うしかありません。
ダイソーのコンロの炭火で焼いて、人生初のシャトーブリアンで晩酌しました。

まさかの半額

見つけたのは、国産牛のシャトーブリアン。97gのパックに「おつとめ品」のシールが貼ってあって、税込1,550円が775円。まさかの半額です。

シャトーブリアンって、もっと高いイメージでした。でも、小ぶりなこのサイズなら、僕にも手が届きます。そこに半額シール。これは買うしかない。我慢できませんでした。

「おつとめ品」シールが貼られた国産牛シャトーブリアン97gのパック。税込1,550円の値札の上に、税込775円のシールが貼られている
📷 国産牛シャトーブリアン97g。おつとめ品で、税込1,550円が775円。ちょうど半額でした。買ったその夜に焼きました。

💡 シャトーブリアンは、ヒレの中でも特別な部分

シャトーブリアンは、牛のヒレ肉を分けたうちの一部です。ヒレは牛1頭から2本しかとれないので、最高級の部位とされています。その中でも「シャトーブリアン」と呼ばれる部分はとびきりで、やわらかくて、きめが細かく、形がいいので大事にされているそうです。

名前は、フランス革命のころの貴族で食通だった「シャトーブリアン」という人の名前からきています。

半額シールには、これまでも半額のホルモンと焼き鳥を炭火で焼いた日や、半額の生さんまを電気七輪で焼いた日にお世話になってきました。今回は、かなりの大物です。

台風と雨で、今夜はキッチンで

いつもなら、庭の炭火で焼くところです。でも、この日は台風と雨が続いていて、庭では焼けません。なので今夜は、キッチンで晩酌です。

コンロは、トントロを焼いた回の動画でも使った、ダイソーのマイクロストーブコンロ。あの回も、雨続きで庭で焼けなかった日の晩酌でした。

⚠️ 室内での炭火は、まねしないでください

このコンロの説明書には「室内、テント内では使用しないでください。屋外の平らな安定した場所で使用してください」と書いてあります。

炭を燃やすと、一酸化炭素が出ます。一酸化炭素は色もにおいもないので、とても気づきにくい有毒なガスです。東京消防庁は、バーベキュー用こんろのように屋外で使う前提の火の道具は、屋内では使わないよう呼びかけています。

東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島しょ地区をのぞく)だけでも、2020〜2024年の5年間に住宅や共同住宅で30件の一酸化炭素中毒事故があり、原因は七輪・火鉢・いろりなど炭を使う道具や、調理器具、暖房器具が多いそうです。七輪と木炭で料理をしていた人が倒れ、同じ部屋にいた家族まで具合が悪くなった例も紹介されています。

炭火は一酸化炭素が出ます。まねしないで、屋外で使ってください。
東京消防庁「住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!」

コンロに炭を入れて、火をつけて、炭がおきるまで待ちます。桜の形の穴から、火の明かりがもれてきました。

ダイソーのマイクロストーブコンロの中の炭に火をつけているところ。桜の形の穴から火の明かりがもれている
📷 コンロは、トントロを焼いた回でも使ったダイソーのマイクロストーブコンロ。※炭火は一酸化炭素が出ます。まねしないで、屋外で使ってください。

長ネギと秋味

まずは長ネギから。切った長ネギを、小さな網に並べます。炭火で長ネギを焼くのは、これが人生初です。

ダイソーのマイクロストーブコンロの網に、切った長ネギを並べたところ。左にウイスキーのボトル
📷 まずは長ネギから。小さな網に、ぎっしり並べました。

焼けるのを待つあいだに、1杯目。キリンの秋味です。缶をあけて、ジョッキに注ぎます。

キリン秋味の缶をあけているところ。うしろにティーチャーズのボトルと、網の上で焼いている長ネギ
📷 1杯目はキリン秋味。うしろの網では長ネギを焼いています。

つまみは、しば漬け。ポリポリつまみながら、ネギが焼けるのを待ちます。ネギを返して、秋味は2杯目へ。

💡 秋味は、1991年生まれの秋だけのビール

キリン秋味は、1991年9月11日に発売された、秋だけのビールです。通常のビールの1.3本分の麦芽を使っていて、アルコールも当時としてはかなり高めの約6%にしたそうです。

今年(2026年)の秋味は8月18日発売。麦芽はキリンラガービールとくらべて1.3本分、アルコールは6%です。

焼けたネギに醤油

焼けた長ネギは器にとって、醤油をかけます。

ひと口。炭の香りが移って、うまい。今回はサクッとした食感でした。もっとじっくり焼いたら、トロトロになりそうです。

ハイボールはティーチャーズ

次は、ハイボール。ウイスキーは、初めて買ったティーチャーズ ハイランドクリームです。

氷の入ったジョッキのハイボール。うしろにティーチャーズ ハイランドクリームのボトルと、キッコーマンの醤油
📷 次はハイボール。ウイスキーは初めて買ったティーチャーズ ハイランドクリームです。

一発目は、ガツンときつい。でも、飲み進めるうちに、どんどんうまくなっていきました。ジムビームより、重みがあります。

💡 ティーチャーズは、スモーキーなスコッチ

ティーチャーズ ハイランドクリームは、スコットランドのブレンデッド・スコッチウイスキーです。味の決め手は、アードモア蒸溜所の、ピート(泥炭)でしっかりいぶしたモルトウイスキー。公式サイトの説明では、ほんのりスモーキーな香りのあとに、りんごや洋なし、はちみつのような甘い風味が出てくる、とされています。

ちなみに、くらべたジムビームも、ティーチャーズも、今はどちらもサントリーグループ(Suntory Global Spirits)のお酒です。

初めてなので、YouTubeでおさらい

網では、長ネギの2回目を焼いています。そのあいだに、いよいよ主役の番です。シャトーブリアンを焼くのは初めてなので、焼き方をYouTubeでおさらいしました。

おさらいした焼き方

① 焼く20〜30分前に、冷蔵庫から出す
② キッチンペーパーで水気をふく
③ 塩・コショウ
④ 強い火で焼き目をつけて、弱い火でじっくり。なるべくいじらない
⑤ アルミホイルで包んで、少し休ませる

まずは①。肉を冷蔵庫から出して、待機してもらいます。

💡 冷蔵庫から出しておくのは、なぜ?

冷蔵庫から出してすぐに焼くと、表面だけが急に熱くなって、中が温まらないうちに表面だけこげてしまう。なので、焼く30分くらい前に冷蔵庫から出しておくとよい、とされています(日本食肉消費総合センター)。東京ガスの記事でも、肉は冷蔵庫から出して室温に戻しておく、がポイントの1つ目でした。

ただ、これには別の意見もあります。料理家の樋口直哉さんが室温22℃で測ったところ、30分置いても肉の真ん中の温度は約3℃(7.0℃→10.4℃)しか上がりませんでした。樋口さんは、どちらでも構わないけれど、調理する環境によっては戻したほうがいい、という考えです(フライパンで焼く場合の話です)。また、2時間以上出しっぱなしにするのは、衛生面から避けましょう、とも書いています。

肉を待つあいだに、うなぎの肝串

肉を待つあいだに、もう一品。うなぎの肝串です。2本で323円(税込)。これを網であぶります。

網の上で、うなぎの肝串2本と長ネギを焼いているところ
📷 肉を待つあいだに、うなぎの肝串(2本で323円)をあぶりました。

そのあいだに、肉は②。キッチンペーパーで、水気をふいておきました。

💡 水気をふくのは、においと焼き上がりのため

パックの肉には、肉から出た汁(ドリップ)がついていることがあります。そのまま味をつけると、気になるにおいが肉についてしまうので、ペーパータオルではさんで吸い取ってから味をつける、とされています(日本食肉消費総合センター)。

樋口直哉さんも、表面に水気が残ったまま焼き始めると、フライパンの温度が下がって上手に焼けない、と書いています。

あぶった肝串を、ひと口。肝は、この苦味が好きなんです。栄養満点で、元気になりそうなのもいい。

💡 うなぎの肝を、成分表で見てみると

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」では、「うなぎ・きも・生」100gあたりのビタミンA(レチノール活性当量)は4,400μgとなっています。ちなみに、同じ表の「うなぎ・かば焼」は1,500μgです。

※どちらも100gあたりの数字で、串2本分の量ではありません。「きも」は生の数字なので、たれをつけて焼いた肝串とは同じではありません。

塩・コショウをふる

そして③、塩・コショウ。サシの入ったシャトーブリアンに、上からふっていきます。

ステンレスのバットに入った、サシの入ったシャトーブリアン。これから塩・コショウをふるところ
📷 冷蔵庫から出して、水気をふいて、塩・コショウ。ここまでが下ごしらえです。

💡 塩・コショウのタイミングと量

日本食肉消費総合センターのページでは、ステーキの塩・コショウは焼く直前にふる、とされています。早くからふると、うまみのある肉汁が外に出てしまうからだそうです。やや高めの位置から、粉雪が降るようにまんべんなくふるのがコツ。

料理家の樋口直哉さんは、塩をふって5分ほど置くと、肉の水分が汗のように表面に出てきて、その状態で焼くと熱が水分を飛ばすのに使われてしまい、上手に焼けない、と書いています。なので、塩は焼く直前か、30分以上前(前日でもいい)にふる、という考え方です。

おいしく感じる塩の量は、肉の重さの0.8〜1%くらいといわれます。今回の97gなら、計算するとだいたい0.8〜1gです。

強い火で焼き目、弱い火でじっくり

いよいよ網へ。④ まずは強い火で焼き目をつけて、あとは弱い火でじっくり。なるべくいじらないようにします。

塩・コショウをしたシャトーブリアンを、ダイソーのマイクロストーブコンロの網にのせたところ
📷 塩・コショウをしたシャトーブリアンを、網にのせたところ。

片面をじっくり焼いたら、裏返します。

網の上で裏返したシャトーブリアン。上になった面に焼き色がついている。網の下に炭が見える
📷 片面をじっくり焼いて、裏返したところ。上の面に焼き色がついています。網の下には炭が見えます。

💡 強い火のあと、弱い火にするのは?

最初は強い火で焼いて、表面に香ばしい焼き色がついたら火を弱めます。ずっと強い火のままだと、中まで火が通る前に表面がこげて、かたくなりすぎてしまうからだそうです(日本食肉消費総合センター。フライパンで焼くときの説明です)。ヒレは、焼きすぎるとかたくなるので注意、ともされています。

一方で、「焼いている間はなるべくいじらない」には、逆の実験結果もありました。東京ガスがフライパンで試したところ(オーストラリア産のサーロイン・厚さ約2cm・中火)、15秒ごとにこまめにひっくり返したほうが、90秒ごとに返すよりもやわらかく、焼きムラも少なかったそうです。樋口直哉さんも、何度も裏返しながら焼いたほうがジューシーに仕上がる、と書いています。焼き方には、いろいろな考え方があるようです。

アルミホイルで少し休ませる

少し焼けたかな?というところで、網から引き上げます。

⑤ アルミホイルで包んで、少し休ませます。今回は2分半くらいでした。

アルミホイルの上に置いた、焼き上がったシャトーブリアン
📷 焼けたかな?で引き上げて、アルミホイルの上へ。このあと包んで、少し休ませました。

💡 アルミホイルで休ませるのは?

焼き上がった肉は、アルミホイルに包んで休ませます。焼いてすぐより、数分置いたほうが肉汁が落ち着くそうです(東京ガス)。

味の素の研究所の研究者が教える記事では、アルミホイルで包んで5分休ませていました。残った熱で中までじんわり火が通り、切ったときに肉汁が逃げにくくなる、とのこと。休ませている間に、肉の真ん中の温度は2〜3℃上がる、ともいわれます(樋口直哉さん)。

いざ、断面

ホイルを開けて、いざ、断面。ひと切れずつ切り分けていきます。

アルミホイルの上で、ひと切れずつ切り分けたシャトーブリアン
📷 いざ、断面。ひと切れずつ切り分けました。

ひと口目は「やわらかっ…」

ひと口目の感想は、「やわらかっ…」。

食べたあと、ホロホロ溶けていきます。そして、肉が甘い。炭火の香りが、いいアクセントになっています。

肉を食べながら、ハイボールも。このガツンが、僕は好きです。

最後の一切れ

気づけば、アルミホイルの上は最後の一切れ。もったいなさすぎて、じっくり味わいました。

アルミホイルの上に残った、シャトーブリアンの最後の一切れ。うしろにウイスキーのボトルとジョッキ
📷 アルミホイルの上に、最後の一切れ。

人生初のシャトーブリアン、最高でした。ごちそうさまでした。半額シールに感謝です。

動画でも見られます

値札から、炭をおこすところ、最後の一切れまで、動画にもしています。焼けていく様子は、動画のほうが分かりやすいと思います。

焼くところだけをまとめたショート動画もあります。

同じダイソーのコンロでトントロを焼いた回の動画もあります。

📋 今回のまとめ

おわりに

名前だけ知っていたシャトーブリアン。半額シールのおかげで、人生初が叶いました。

97gの小ぶりな一枚でしたが、やわらかくて、甘くて、炭の香りがして。最後の一切れまで、大事に食べました。長ネギも肝串も、秋味もハイボールも合わせて、いい晩酌でした。

焼き方を調べてみると、「冷蔵庫から出しておく」も「なるべくいじらない」も、人によって考え方が分かれていました。正解はひとつではないようです。

最後にもう一度。炭火は一酸化炭素が出ます。まねしないで、屋外で使ってください。庭で炭火をやるときの道具は庭でバーベキューをするなら道具はこの2つにまとめています。お盆明けに庭でゆっくりバーベキューをした話や、秋の味覚を全部炭火で焼いた話もあります。

参考にしたページ

豆知識と注意書きは、次のページを読んで書きました。

シャトーブリアン・ヒレ
公益財団法人日本食肉消費総合センター「用語集:シャトーブリアン」
https://www.jmi.or.jp/info/word/sa/sa_050.html
公益財団法人日本食肉消費総合センター「用語集:ヒレ」
https://www.jmi.or.jp/info/word/ha/ha_081.html
公益財団法人日本食肉消費総合センター「肉を焼く/おいしいステーキを焼いてみよう!」
https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/yaku_main2.html

室内での炭火と一酸化炭素
東京消防庁「住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/nichijo/co.html
ダイソー「マイクロストーブコンロ」の説明書(商品についている紙)

キリン秋味
キリン「商品ブランドの歴史:キリン秋味」
https://www.kirin.co.jp/journal/alcohol/stories/20240806_01/
キリン「キリン秋味」商品ページ
https://www.kirin.co.jp/alcohol/beer/akiaji/

ティーチャーズ ハイランドクリーム
Teacher's Whisky 公式サイト「Our Whiskies」(英語)
https://www.teacherswhisky.com/our-whiskies
Jim Beam 公式サイト(英語・ページ下の表示)
https://www.jimbeam.com/en-us

冷蔵庫から出しておく
公益財団法人日本食肉消費総合センター「肉を焼く/下ごしらえのやわらかさ」
https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/yaku_main4.html
東京ガス ウチコト「実証! 絶対に失敗しないステーキの焼き方【東京ガス調べ】」
https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/7462
ソレドコ(楽天)「ステーキの美味しい焼き方 料理家・樋口直哉が解説」(2020年12月24日)
https://soredoko.jp/entry/2020/12/24/103000

水気をふく・塩とコショウ
公益財団法人日本食肉消費総合センター「食肉・内臓の下ごしらえ/食肉の下ごしらえ2」
https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/shita_main3.html
公益財団法人日本食肉消費総合センター「肉を焼く/下ごしらえのやわらかさ」
https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/yaku_main4.html
ソレドコ(楽天)「ステーキの美味しい焼き方 料理家・樋口直哉が解説」(2020年12月24日)
https://soredoko.jp/entry/2020/12/24/103000

うなぎの肝
文部科学省「食品成分データベース」うなぎ/きも/生(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10068_7
文部科学省「食品成分データベース」うなぎ/かば焼(同)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10070_7

強い火から弱い火へ・焼いている間にいじるか
公益財団法人日本食肉消費総合センター「肉を焼く/火加減と焼き方」
https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/yaku_main5.html
公益財団法人日本食肉消費総合センター「用語集:ヒレ」
https://www.jmi.or.jp/info/word/ha/ha_081.html
東京ガス「最新実験調査“15秒返し”で失敗しない!家庭で美味しくステーキ肉を焼くコツとは?」(2021年9月28日)
https://www.tokyo-gas.co.jp/news/topics/20210928-02.html
ソレドコ(楽天)「ステーキの美味しい焼き方 料理家・樋口直哉が解説」(2020年12月24日)
https://soredoko.jp/entry/2020/12/24/103000

アルミホイルで休ませる
東京ガス ウチコト「実証! 絶対に失敗しないステーキの焼き方【東京ガス調べ】」
https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/7462
味の素パーク「数百枚のステーキを焼いた研究者が教える家庭で作れる『究極のステーキ』」(2026年8月25日)
https://park.ajinomoto.co.jp/contents/magazine/card/157914/
ソレドコ(楽天)「ステーキの美味しい焼き方 料理家・樋口直哉が解説」(2020年12月24日)
https://soredoko.jp/entry/2020/12/24/103000